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キャンバスの華
第4章 風呂屋の壁絵

脚立を立てて足場を組むのが次郎の仕事だった。

ペンキで描く壁画は下書き無しの一発作業なので
まだまだ素人の域をでない次郎は
蚊帳の外であった。

壁を目の前にして 華は
長いこと目を閉じて瞑想しはじめた。

「先生・・・まだ描かないんですか?」
しびれを切らせて次郎が問うと

ペンキ画は下書きのない1発勝負なんだよ
頭の中でしっかり構図を決めなきゃ
話になんないのさと言われた。

おまけに次郎がそばにいると気が散るから
どこかへ行けと追い払れた。

仕方なく次郎は銭湯の釜を見学した
まだ使われていない釜はピカピカで
鏡のように自分の姿を写せた。

「きれいでしょ?」

不意に女性に声をかけられたものだから
情けなくも次郎は飛び上がってしまった。

そんな姿を見て、
声をかけた女はクスクスと笑った。

彼女はこの銭湯の女将さんで
年の頃は40過ぎのように思われた。

「あんたは絵を描く手伝いはしないのかえ?」

そう聞かれたので素人同然の見習いなので
足でまといになるから
どこかへ行けと言われたと素直に白状した。

「おやおや・・・
それじゃ、わたしのお茶の相手でもしておくれ」

返答に困っていると
有無を言わさず裏の屋敷の方へ連れていかれた。

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