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キャンバスの華
第6章 銭湯の主人と女将

母屋では、次郎は熟女を荒縄で締め上げていた。

ぽっちゃりした白い柔肌に
荒縄の化粧がとても似合っていた。


荒縄はたっぷりあったので
次郎は胴体だけでなく脚にも縄の化粧を施した

両足を揃えてぐるぐる巻きにしてしまうと
肝心の花園をいじれないので
片脚ずつ膝を折った状態で縛り上げた


「あんた、縛るのが上手だね・・・・」

女は次郎の緊縛に酔いしれた

玄人(プロ)の目からしてみれば
決して褒められた縛り方ではないのだろうけど
交じり合う二人が楽しむには
充分な縄化粧といえた。


『痛くはないですか?』

その言葉が何度も口から漏れそうになった

だがその言葉をあえて飲み込んだ。

その言葉を発してしまうと、
なんだか興ざめしてしまいそうだったからだ。

だが痛くはないだろうかと
思わずにはいられないほど
荒縄は柔肌に食い込んでいた。

次郎は最後の仕上げに自分の兵児帯を解いて
女の口に猿轡(さるぐつわ)を施そうとした。

昨日の、喘ぎ声の大きさに用心するためだった。

なんといっても今日は
旦那さんが在宅しているのだ、
こんな密会を見られては
憲兵に突き出されるのがオチだ。


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