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第14章 絡まるストッキング８　　　　　　　　部長佐々木ゆかり

　第13章までのお話しと時系列

　1997年８月８日金曜日
　ついに某保険会社の吸収合併の正式発表が記者会見というカタチで行われた。
　そして大原浩一はその新たに吸収合併による完全子会社化した保険会社の執行役員となり、本社では本部長となる。
　だがこれはあくまでも今や本社ナンバーワン派閥の後ろ盾のお陰であるといえた。

　そしてその吸収合併により、新たにこれからの新しいカタチとなる初めての目論見の『新規事業計画』が打ち上げられた。
　その計画の一貫として新しいカタチの新保険会社を立ち上げる事となったのである。

　そしてその新たな責務を佐々木ゆかりが『準備室長』としてほぼ全責任の重責を受ける事となったのだ。
　また従来の本社業務であるコールセンター事業部に於いても、新たに『部長』という同期数百人をごぼう抜きする出世、キャリアアップの辞令を受ける。
　そのコールセンター事業部に於いても紆余曲折はあるのだが、新たに大きな『新規業務案件』を受注し、
『新保険会社設立』と並行して進めていく運びとなったのだ。
　そしてこの二つのビックプロジェクトといえる大きな業務の成否は、全て佐々木ゆかり部長の手腕に掛かる事となり、その後ろ盾として大原浩一が全責任を負うというカタチになったのである。
　だが、それは、その成功は、佐々木ゆかり部長自身と大原浩一執行役員兼本部長の更なるキャリアアップへと繫がり、それを礎としての新たな階段を彼、大原浩一本部長と共に登る事を誓っていた。

　そんな佐々木ゆかり新保険会社準備室長兼コールセンター事業部部長が、いよいよ『お盆休み』という９連休の長期休暇を目前に控えた1997年８月８日金曜日からのお話しとなります。

　大原浩一本部長を巡ぐる佐々木ゆかり部長の想い、思いの揺れ、揺らぎを…
　そして蒼井美冴コールセンター主任の新たな『友達』としての存在感…
　この二人の美女がどう絡まっていくのか？

　そしてこのお盆休みをゆかりがどう過ごしていくのか？
　この辺りがストーリーの中心の流れとなっていきます。

　そしてストーリーの構成としては759ページまでが主なお話しの流れとなり、時系列の続きとしては897ページから905ページまでの流れからとなります。

　ゆっくりとお読み頂いければ幸いです。
　　　　　　　

　　　　　　　　　悠里