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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 75 三人で…

「はい、佐々木です…
 あ、松下さん、お疲れさまです」
 
『お疲れさまです…
 ええと今から30分後の午後2時45分頃に来て欲しいと仰ってますが、佐々木さんのご都合は如何でしょうか?』
 と、彼女の独特な、甘く、それでいて決して相手に媚びてはいない不思議な声音に弱冠戸惑いながら…
「はい、今、システム情報部にいますから大丈夫です」
 と、わたしなりに精一杯の強気の、いや、虚勢の声音でそう返事をする。

『じゃぁ、常務室まで御足労願います』
「わかりました、では45分に常務室に伺います…
 失礼します…」
 
 すると…
「常務室に行くんですかぁ?」
 越前屋さんが無邪気に訊いてきた。

「ほら例の新潟支社からの異動の件を説明してくるみたい」
 そう返すと…
「はいそうでしたね、あ、あとぉ、このプログラムの進捗状況も説明しないとですよね」
 と、笑顔を浮かべ…
「きっとぉ、この進み具合にびっくりしますよぉ」
 そう加えて言ってくる。

「そうよね、だからさぁ越前屋さんが、この進捗状況を説明してよね…
 わたしだといまいち説明し切れそうもないからさぁ…
 あ、あと美冴さんも同席してくださいね」
 そう言う。

「え、わたしも?」
「はい、ぜひ一緒に、それに美冴さんにもその資格は取得してもらわなくちゃならないし…」
 本当は違うのだ、彼、大原常務と秘書の松下さんと会うのに、越前屋さんだけでは心細いからなのだ。

 それに唯一あの松下秘書さんとの接点のある越前屋さんは、どちらといえばあの秘書さんに心酔気味でもあるみたいだから、いざとなったらそこは美冴さんに冷静に対処してもめらいたかったし、あともうひとつ…
 敏感な美冴さんの目で、よく松下秘書さんを観察してももらいたかったからである。

「あ、わたしは行きませんから」
 すると、不意にSEの中島さんが言ってきた。

「え?」
「わたしそういう説明とか苦手だし、それに完徹したんで今日はもう…」
 そしてそう言ってきたのだ。

「うん、そうよね…
 まぁ、説明は越前屋さんに任せますから帰って休んでね」
 そう彼女に言う。

 そして瞬く間に常務室に行く時間となった…
 いよいよわたしは、あの松下秘書という、わたしにとっての、あ、いや、商社本社でも都市伝説並みに謎と噂されている存在と対峙する事となる。



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