この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 90 突然の涙…

 ジリ…
 すっかり、返す言葉がなくで、指先のタバコの火と紫煙の揺らぎを見つめていると…

「…………………」
 美冴も急に黙って、その紫煙の揺らぎを見つめてきたのである。
 その様子に違和感を感じ、不安が過る。

 また自律神経の騒めきが始まっているのか?…………

 さっきまで苛立ち、声を荒げていたかと思えば、こうして急に黙り込む…
 こんな美冴の感情の上下の揺らぎの様子に、そんな戸惑いが浮かんできたのだ。

 そしてそんな不安を感じながら、美冴の視線を追うと…
 どうやら、指先の吸いかけのタバコの火を見つめているみたいであった。

 タバコか…
 そういえば、ゆかり、律子、そしてこの美冴も、墜ちた筈でもすぐに、まるで紫煙の匂いに反応したかの様に敏感に戻ってくる。

 もしかすると、三人が三様に、この匂いに何かしらの思い入れが隠れているのかもしれないな…
 特に美冴はそうかもしれない…
 私は、タバコの揺らぎを見つめる美冴を伺いながら、そう思う。

 そしてさっきの『悪さ…』という云い様…
 軽いようであり、重いようにもどちらとも取れる曖昧な言葉。
 なぜか敢えて、そう云ってきたかの様にも感じられ…
 それが…
『もっと開き直りなさいよ』
『ホントみっともない』
 それらの言葉にも通じているみたいにも感じてもいた。

 それに…
 さっきの、あの、まるで『壊れた』のかというくらいに淫れ、逝った、昂ぶりの様子。
 間違いなく、さっきの美冴は完全に壊れた…
 いや、私が壊してしまった。
 
 そして、どう考えても美冴の『壊れた』きっかけは…
 私の優柔不断さ…
 律子との明らかな動揺からによる。

 それが、こうした…
『悪さ…』
『もっと開き直りなさいよ』
『ホントみっともない』
 等の言葉だけで済むのだろうか?……
 いや、美冴が済ませられるのだろうか?……

 このタバコの火の揺らぎを見つめている美冴を見て…
 私には、さっぱり分からない、いや、少し怖さも感じてきつつあった。

 だが…
 ジリ…
 火が小さく鳴り、灰がわずかに崩れた。
「あっ…え?……」
 突然…
「……………」
 美冴の目から、涙が溢れ、頬を伝い零れ落ちてきたのである。

「ぁ……
 み、みさえ……」
 私は、一気に動揺してしまう。




/2957ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ