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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 131 本当の一番の愛…

『美冴を愛している』
『美冴のが一番だ』
 それは、彼の性癖嗜好からの愛の言葉…
 そしてその言葉は、彼自身の隠しようのない、本当の、本音の想い。

 だからこの彼による抱擁が、偽りの欺瞞を誤魔化す為のウソと分かっていても…
 このストッキング脚を愛され、愛でられることにより、本当の彼の想い、愛情が伝わり、わたしと彼をひとつに融かしてくれるのだ。

 だから、抗えないからこそ、このストッキング脚に触れられたくはなかったのである…

 そして、その彼との嗜好の愛の融合ということが…
 これまでの彼を助長させてしまうことであったし、今夜も、いや、これからも…
 わたしは彼を許してしまうという事にも通じてしまうのである。

 つまりは簡単に…
 彼の誤魔化しの策略に陥ってしまうという事でもあった。

「ぁぁ…ゃぁ…も、もお…バ、バカぁぁ………」
 こんな彼に簡単に誤魔化されてしまう自分に苛立ちと、腹立だしさもある…
 そして反面、ゆかりさんと松下秘書の二人より、わたしのストッキングが一番愛されているという悦びもある…
 いや、この悦びが一番強い。

「み、みさえ…」
 彼は、まるで、愛しい女を愛するかの如くに、慈愛の目で見つめ…
 愛を囁き…
 唇を吸い…
 胸を揉みし抱き…
 そして、右脚を、ストッキング脚を愛おしそうに愛でてくる。

 本当は、このわたしを調略しようという、誤魔化しの抱擁なのだが…
 二人の性癖嗜好の融合の濃さが、わたしの心を十分に満たしてしまうのだ。

 オンナとしてはゆかりさん…
 若さ、魅惑としては松下秘書であろう…
 だが、本当の一番は…
 このわたしのストッキングなんた…

 わたしはそれで十分であり…
 わたしの自尊心を満たしてくれ、至福の愛を与えてくれるから。
 
 そして、それが、今夜のわたしの心の中に沸き起こった…
 ゆかりさんに対する『ひがみ』という、欺瞞の濁情という醜い昂ぶりを、緩やかに溶かし、消してくれつつあった。
 
「ぁ、み、みさえぇ…愛してる……」
 彼は右脚のストッキングを撫で、愛でながら、そう甘く囁いてくる…

「ぁぁ…ん…ゃぁぁ………」
 
 本音はわたしではなく、彼は、わたしのストッキングを愛している…
 でも、それでいい、それがわたし達がひとつに融け合えるのだから……


 
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