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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 1 プロローグ ① 

 「大原部長おはようございます」
 「ああ、おはよう」
 出勤して自分のデスクに着くと、毎朝必ず課長の佐々木ゆかりがコーヒーを煎れてくれる。
 「ああ、ありがとう」
 私はそのコーヒーを飲みながら今日の予定や仕事の進行、トラブル等の有無をチェックするのが毎朝のルーティンとなっていた。
 私の会社は国内有数の有名企業を本社に持ち、幾つもに枝分かれしている各事業の中の一つの子会社である。
 そして私はその子会社の業務の専門部署であるコールセンターのオペレーター部門の統括部長を担っていた。
 主な業務内容は通販系、損保系、流通サービス系の3部門のオペレーションサービスの業務委託を請け負っている。
 部長といっても業務責任の他に採用、教育、人事等の総務的なことまでをこなし、もし何かが起きたら責任を取って自らの首を差し出さなくてはならない、そんな立場であった。
 そして業務内容通り当然、社員、派遣スタッフ等のメンバーの約95%が女性で占められており、いつも毎朝のコーヒーを煎れてくれる課長等を筆頭に管理職、責任者の殆ども女性人事にしていた。
 中堅ビルのワンフロアを貸し切り、3つのオペレーションルームや管理職のデスク及びこの私の部長室まで全てを透明のアクリル板仕切りにして丸見え状態のフロア仕様となっている、ただし自分の部長室だけ唯一の権限を行使してブラインドを設置した。
 そのブラインドを下ろせれば、女の園状態の中の唯一のオアシスとなり得るのだが通常、よほどのことがなければ下ろせず常に丸見え状態であった。

 そんな環境のオフィスのデスクに座り、まず朝イチのコーヒーを飲みながら続々と出勤してくる女性スタッフを横目にし、ルーティンである様々な必要書類等のチェックをする。
 業務内容によって24時間3交代、早番、遅番等の部署別の様々な就業態勢があるので女性スタッフの出勤等の出入りは常にあった。
 そしてこの丸見え部長室の前を通り過ぎていく女性スタッフ達も朝昼晩等の挨拶をしていく者、軽く会釈をしていく者、全く無視していく者等と、まさに三者三様といえ、また最高管理職の私自身もこの職場内のことには細かく指示や意見もしたことがないせいなのか、比較的に穏やかな雰囲気の職場であると思っている。
 ここ数ヶ月は業務上のトラブル等もなく、私自身も平和に過ごしていた。
 
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