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胡蝶の夢
第8章  夢 





抽挿は荒々しく、頭冠の張り出しに内側を削り取られそうだ。



「ん……うぅ…っ…」



脳まで揺らされる衝撃に、堪らずシーツを握り込む。


もしもあの場に圭といたのが僕だと黒崎が知っていたならば、きっとこれは口止めなんじゃないだろうか?


黒崎家の当主にもなろうという男が殺人犯だなんて。


これ以上のスキャンダルは無い。


もしそうならば、家や妹なんて関係なく狙いは初めから僕だった事になる。


ただ一人目撃者の僕を世間から隔絶すれば、情報漏洩はないのだから。


そう考えれば、そちらの方が正しい様な気がする。


ならばコレはどう説明する…?



「あっ…あ……あぁっ……」



下肢が乱れ跳ねる程に激しく動かされて、余裕なんてなくなった。


犯す必要まであるだろうか?











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