この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
胡蝶の夢
第9章  華 





ぐりぐりと眉間を指で押された。



「笑顔です」



ニマァと笑いながら寛継が顔を傾けている。


手本のつもりか?


こんな馴れ馴れしい使用人がいていいのか?



「うるさい」



呆れて俺が歩き出すと、寛継は何も言わず、おとなしく後について来ている様子だった。


部屋の前まで来ると使用人らしく機敏に扉を開ける。



「どうぞ…」



どこまで付いて来るつもりだ。


後ろ手に扉を閉めてやろうと思ったけれど、上手く滑り込まれて入室を許してしまった。



「なんのつもり?」



「はい、今日から直弥様付きになりましたのでよろしくお願いいたします」



腰を折って頭を下げる寛継。


やっぱりコイツは変わり者だ。


誰も見向きもしない貧相な二男の専属なんて。







/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ