この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
胡蝶の夢
第4章  檻 




はぁ…


深呼吸が体に酸素を行き渡らせる。


そういえば…。


あの子はどうしただろう?


女の子を助けたはずだ。


道に迷ったのか、あろうことか『ここ』に迷い込むなんて…。


危なくアイツに見つかるところだった。


黒崎に捕らえられていたならば、もしかしたら昨晩の淫行は彼女に降りかかっていたかも知れない。


どうしても妹の影が重なる髪の長いあの女の子。


僕は昨日、2人の女の子を助けた。


大切な可愛い僕の妹と迷子の女の子を同時に助けた。


自らが身代わりとなって助けた…。


そうとでも思わないと、自分を保てない。


唯一残った僕の自尊心の一欠片なのだ。


すがる様に彼女の存在を思い出す。


あの淫らな行為にさえ意味があるとするならば、彼女を助けられた事だ。


這いずってクローゼットに進んで行く。


唯一の希望。


扉にそっと手をかけ、そして…開けた。




.
/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ