この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
胡蝶の夢
第6章  腐蝕 





ぐぃと手を引いて彼女を抱き寄せ、耳元で囁いた。



「じゃぁ、今の君は誰のもの?」




形の良い綺麗な耳。


そしてその下に続く首筋へと指でなぞると、彼女は肩を上げて身を固くした。


頬が赤く染まっている。



「もしも流れ出た血液さえ僕ら自身なら、この血の海の中で君と僕は繋がった。赤い血が溶けあって混ざりあって、境目の曖昧な世界で染まる色だけが真実…」



白いドレスの襟元をはだけて、首筋から続くなだらかな肩の曲線をくすぐる。



「んんっ…」



耐えきれずに洩れた声。


声がもっと聞きたい。


意地悪してやりたい。


もっともっと啼いて、僕に反応して。


僕の存在を証明して…。


当初の目的さえ忘れる倒錯。


僕は彼女に何を求める?


復讐のために罰をくだしたいのか?


それとも…。







.
/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ