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性交旅行
第2章 第二話
 何も考えたくなくて、現実を忘れていたくて、私は彼を見つめキスをせがんだ。
 彼の唇がゆっくり近づき、重なった。
 空気に触れて微かに冷たくなった唇から、温かい舌がゆっくりと伸びてくる。
 先程よりもゆっくりと舌が絡み合い、腰にあった彼の腕がゆっくり上に上がってくる。上がった手は乳房を揉み、乳首に触れた。
 敏感に反応する乳首を彼は摘まんでこね回しだした。
 舌の動きが激しくなり、私はくらくらとのぼせそうになっていた。
「大丈夫?」
 唇を離し、荒い息遣いの私に彼が気づかわしげに声をかけてくれる。
「ちょっと、のぼせてきたみたい……」
 熱い息を吐きながらいえば、彼は私の脇に手を入れて持ち上げると湯船からだして、外に座らされた。
 火照った身体を優しい風が撫でていき、とても気持ちがよかった。
 足の間に陣取った彼は私を見上げると、伸びあがって乳首に吸いついた。
「んぅ……」
 風に冷まされた乳首に、彼の熱い舌が絡みつく。
 右はついばまれたり吸われたりし、もう片方は指先で転がされこりこりと揉まれるように愛撫されていた。
「ふぅん……」
 繰り返される快感に、私は吐息を抑えることができなかった。腰も自然と動き出してしまう。すると、彼は乳首から口を離しいった。
「車でのお礼をしてあげるね」
 彼は私の足を開きながら持ち上げた。
 いきなりのことにバランスを崩して後ろに手をついて前を見れば、大きく広げた足の間に彼の顔がある。
 ゆっくりと黒い茂みに彼の顔が埋もれていく。彼の手が割れ目を開き、一番敏感なところを一舐めされる。
 身体中を走り抜ける痺れるような快感に、思わず私の腰が跳ねてしまう。
「もうトロトロだね」
 そういったかと思えば、再び顔をうずめて彼の舌がぬるりと中に入ってくる。
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