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第1章 第一話

　思わず漏れてしまう声は、自分で思っていた以上に濡れた響きで車内に広がった。
　彼の指は敏感な突起と割れ目を往復し、するりと中へ侵入して中をかき回す。
「ふぅん……」
　中と外をいじりながら運転する彼の手は、時にそちらに注意を向け止まってしまうので、それが強弱となり、イかしてもらうこともできないまま、私はもてあそばれ続け、気づけば目的地の旅館の駐車場に着いていた。