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第1章 部室でセックス

　屋上のドアが開いた音がしたので、僕がそちらの方を眺めていると、同じクラスの佐々木沙織が立っていた。

「よう」と僕は言った。

「ここで何してたの？」と沙織は言った。

「別に。ただ風に当たって外の風景を眺めていただけだよ」と僕は言った。

「もうじき、卒業ね」

　沙織はそう言って、僕の隣まで歩いてきた。

　目が大きくて、顔が小さくて髪は長い。背は平均よりも少し高くてすらっとした細身の体形だった。