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第1章 部室でセックス

「冗談じゃないの。真面目な話よ」
　
　沙織はやけに真剣に僕の目を見つめた。

「冗談だろ。まさか」

　僕はそう言ったが、相変わらず沙織は笑っていなかった。

「チャンスだと思うんだけどな。こんな機会きっとないよ」

　沙織は冷静に街の景色を眺めながらそう言った。

「いいよ。そこまで言うならしよう」

　僕は相変わらず冗談だと思っていた。

「じゃあ、こっちに来て」

　沙織はそう言って屋上のドアへと歩いて行った。