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第1章 部室でセックス

「大丈夫。私、持ってるから」

　沙織はそう言って、肩にかけたバッグから小さなコンドームの箱を取り出した。

　僕はそれを見て、なんだかショックだった。

　確かにこれだけ美人だから、いくら真面目といえども、彼氏はいるのかもしれない。

　文芸部の部室だという部屋はテーブルが二つ置かれていて、六人座れるようになっていて、壁の両側が本棚になっていた。

　僕はちらっと窓の方を眺めたが、グラウンドではサッカー部が大きな声を出しながら練習をしていた。