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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第2章 悲恋の過去と美しいヒーロー
「じゃあ、最後は、これかなあ。動画コスメとは違うけど、最近出た新色のミニリップ! これ、マスクつけてても落ちにくくていいんだってさ」

「へぇ~」

 私はそう言って、そのリップに手を伸ばす。

「あっ、ごめんなさい」

「いいよ、いいよ」

 京さんの手と私の手が触れあって、

 
 ドキッ──

 心臓が高まる音が聞こえた。そんな気がする。

 男性とは違う。柔らかい。でも女性にしては大きめの手のひら。この手が私に触れるなら、どう触れてくれるのだろう。もしも男が相手なら、京さんはどう鳴くのだろう? でも、半分、男でもあるって言ってた。ともすれば、女を抱くのだろうか? 薄い夏の服が……足元が震える。何かドロッと出てくるようなそんな感覚。触らなくても分かるショーツの中の湿り。

 あぁ、私、この感覚知ってる。

 中学の時、初恋の時に感じた感覚だ。

 その子は、なんの気なしに私の手を繋いだ。トイレにも一緒に行った。今ならその行為がなんでもないことだって、分かる。けれど、当時は初めてできた友達。まして、私は男嫌い。だから、これが初恋の感覚なのか……そう思った。
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