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空の記憶~あなたと私と彼、それから~
第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実 
 その翌日の昼下がり、亮平の姿が急に見えなくなった。慌てて探したけれど、どこにも見当たらない。ふと思いついて行くと、彼はやはりそこにいた。
 絶え間なく白い波が細やかな砂を洗っている。今日は梅雨には珍しいほどのよく晴れた日であった。晴れ渡った蒼空には、縁日で見かける綿菓子のような入道雲がひろがり、海は澄んだ蒼い水を満々と湛えている。
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