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欲しいのは愛だけ
第11章 亀裂の修復
目が覚めると、隣のリビングから話し声がするのが聴こえる。

バスローブのままだったので、
「おはよう」と声を掛けてから洗面所に行って部屋着に着替えて、
髪を簡単にまとめてリビングに戻ると、
航平さんとメイちゃんがキッチンで楽しそうに格闘していた。


「ママ、何回やってもパパの目玉焼き、潰れちゃうの」と言って、
メイちゃんが笑ってる。
3人のお皿には、潰れた目玉焼きが2個ずつ載っている。

「ソーセージは、茹でるんだよな?
袋にそう書いてあった」とちょっと得意げに航平さんが言う。

「トマトはね、私がヘタを取ったの。
あ!トースト、焦げてる?」と、メイちゃんがトースターを覗き込んでストップボタンを押してドアを開けるので、

「火傷に気をつけて!?」と思わず言ってしまう。


「メイは凄いよな?
毎日、何種類も同時に作るんだからな。
1個目玉焼き作ってるうちに、他のヤツ、冷めちゃったぞ」と航平さんが笑うので、

「慣れ…ですよ。
それに、お料理、好きだから。
でも、すごく美味しそう。
ありがとうね?」


「あっ!
ふーちゃん、泣いてる!」と言ってメイちゃんが寝室に飛んでいって弟を抱っこして連れて来てくれる。

私はふーちゃんをメイちゃんからバトンタッチして、

「2人とも先に食べ始めたて?
私、おっぱいあげちゃうから」と言うと、

「私、待ってる!」と言ってソファの隣に座る。

「ズルいよ。
じゃあ、俺も待ってる!」と言って、
航平さんも反対の隣に座る。


「やだ。
ソファがぎゅうぎゅうだし、
見られてるとなんか、恥ずかしいわ?」と言うと、

「いいじゃん。
凄く綺麗だよ?
ラファエロとかの絵みたい。
メイは本当に素敵だよ」と、額にキスをする。


暫くすると満足をしたのか、
ふーちゃんはまた、ウトウトし始める。


鎌倉の祖母が持ってきてくれた籐で編まれたキャリー兼用の小さなベビーベッドにそっとふーちゃんを寝かせてから、
3人でのんびりした朝食になった。


「俺、ここのところ忙しかったから、
3人で飯を食うの、久し振りだな?
でも、これからは毎朝、一緒に朝ご飯、出来るよ?」と航平さんが言った。

「これからは、家で仕事出来るようにしたから」と言うと、
メイちゃんが嬉しそうに笑った。

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