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欲しいのは愛だけ
第6章 電撃入籍
コーヒーとトースト、ハムエッグとサラダを用意して、
2人で朝食を取りながら、
その日の計画を立てた。


航平さんの部屋から、
仕事のものと着替えなどを持ってくること。
一度に運ぶ必要もないから、
ひとまず必要最小限のもの。

空いている部屋を航平さんの仕事部屋にすること。
幸い、元々私が仕事や手芸をする為に机や本棚はあったので、
特に何かを買い足す必要はなさそうだった。

クローゼットも下駄箱も、
私は物が少ないので、ガラガラだった。


航平さんがご実家に電話をすると、
この日はお父様も家に居ると言われて、
ご挨拶に行くことになった。


「どうしましょう?
私…大丈夫ですか?」と言ったら、
「そのままのメイで大丈夫だよ?」と額にキスされた。

近くの百貨店で和菓子を用意して、
大人しいワンピースを着て、
航平さんの車でご自宅に伺った。


とても歓迎してくださって、
応接室で物静かなお父様と優しそうなお母様にご挨拶をして、
あれこれお話をした。

離婚したことも勿論お話ししたら、
「あら、うちの息子も、
いつの間にか離婚してたのよ?」とお母様は笑って言った。

父のことを話すと、
同じ大学で学部は違うけど面識があると言われて驚いてしまった。

少し男同士で話をすると言われて、
お母様がお茶室で私達はお菓子を頂きましょうかと言われた。

いつも念の為、バッグの中のポーチに懐紙挟みと白い靴下を入れているので、お茶室に入る前にそれを履いて、
扇子を前に一礼してからお茶室に入って、床の間を拝見させて頂いてから静かに正座すると、
「まあ、お茶をされてるの?
嬉しいわ。
うちは男の子1人だったから、
お稽古に連れて行ったこともあったけど、
全然興味を持たなくて…」と本当に嬉しそうに笑ってくださった。

「お裏さんね?
先生はどなたかしら?」と訊かれたので、
「母方の祖母から手ほどきを受けましたが、
最近はお稽古に行ってなくて…」と言いながら、
祖母の名前を出すと、
「あら、お茶会でご一緒したこと、何度もあるわ?
確か…鎌倉でしたよね?
お元気ですか?」と懐かしそうな顔をされた。


お父様と航平さんもお茶室に入って来ると、
「さつきさんに点てて貰いましょうか。
私が半東さんをしますわ」と楽しそうに言って笑った。
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