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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
「本当はすごく伝えたかった……でも、言えなくて」
つまらない不安になるからルカを困らせてしまった。サクナは情けなくなると同時にそれでも嬉しくて仕方なかった。
自分でも気づかないほどルカは自分にとって大きな存在になっていた。
「ルカ…………っ、私も好き」
「愛してる?」
「うん…………」
ルカはクスッと笑い軽くキスをする。
「お前は、言わないのかよ」
言わせおいて何だか、いざ、その言葉を口にするのは、かなり恥ずかしい。
「軽々しく言うものじゃない……」
「やれやれ、サクはワガママな子だな」
視線を絡め合い、フッと笑いあった。
ふたりは惹かれ合うように唇を合わせる。
どちらの口の中なのかわからないほど互いに求め求めあい、愛を語らうように吸い尽くす。
不安だった気持ちが嘘のように晴れ、それは更なる大きな愛情と変わった。
ルカは口付けをしながら胸元のフリルを止めてるリボンを解くと隠された白い肌に浮かぶ膨らみが見えてしまう。
「あ……ルカ、ここではダメだって……っ」
「寝室まで待てない……今すぐお前を抱きたい」
「んっ、すぐ、隣……じゃない……」
それすらまどろっこしいのだと。
ルカはサクナの胸を弧を描き揉みしごき、唇は首元をなぞり鎖骨を舌で這わせ、かたちを楽しむように舐める。
「あっ、ん…………」
「サクは感じやすいな。鎖骨も弱い、それとも胸を揉まれるのが好き?」
甘い囁きと舌にゾクゾクとする感覚が下腹部に広がり、ルカのふわりと触れるサラサラのブロンドの髪までもが肌をくすぐる。
「ん、っはぅ」
鎖骨を甘噛みされそこを強く吸われ、白いきめ細やかな肌に赤く花が咲く。