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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~


 ルカはドレスの中に手を忍び込ませふくらはぎから膝、そして腿へと手を這わしてゆく。

「隠された場所は逆にソソる、サクの脚はいい肉付だな、見えないのが残念だけどね」

「ルカ……だ、ダメ。ここじゃ……っ」

「ダメ? 触れてほしくない?」

 じりりとドロワーズのレースの際を指でなぞるルカの手に、その先の快感を思い下腹部が疼いてくる。サクナは甘い吐息を吐きながら、喉を鳴らしごくんと息を呑み込む。

 ここじゃ…………だが、隣の寝室に連れて行ってとは、言いづらくサクナは困惑してしまう。

「ちょっと意地悪過ぎたかな、寝室行く?」

 サクナは、ホッとしコクっと頷いた。
 いつ、誰が訪れるかわからないこの場所ではだけたドレス姿でいることが恥ずかしい。

 ルカはサクナを抱え寝室へ向かうドアを開けようとした時。


 執務室のドアをノックする音が響く。

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