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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~


 快楽は気持ちいいのだが、今は肌のぬくもりを欲している。それを堪能したくサクナは祈願する。

 ルカは盛装を脱ぎ捨て、衣服を脱ぎサクナを抱きしめる。しっとりと重なり合う熱い肌が吸い尽くすように合わさる。


「満足、姫様」

「…………うん、気持ち、いい」

「そうだな、気持ちいいな」

 サクナはスリスリと逞しい胸板におでこを当てる。掌を躯に置き硬い筋肉が堪らない。

 自分を抱きしめてくれる筋肉質の腕、サクナは満悦のため息を洩らす。


「サク…………あんまり、そうされると…………ちょっと、困るかな?」

「あ……ごめんなさい、不快だった?」

「なわけ無いだろ……気持ちよすぎて、お前を襲いたくなる」


 ルカはサクナを組み敷き炎を宿し警告をする。


「堪えがきかない、ケモノになるぞ」


 だが、サクナはその姿をウットリと見つめた。

 ────カッコイイ……ルカ、はぁ、どうしよ。

 
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