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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
「そうなんだ、やっぱり天性のなせる技?」
「いや。貪欲だからな俺、食べてしまいたくなるんだ旨すぎて」
それが、天性の技なのでは。
「そっか、ルカも初めてだったんだ」
「サクは…………小さい頃、キスしたことないの?」
「えっ、小さい頃? ないよ、家は男女交際出来なかったし」
「そ? でも、お前可愛いからどこかの見知らぬ少年にキスされちゃってそ」
「…………まさか、そんな事ないよ」
ルカはクスっと微笑む。
「そっか、俺だったらしちゃうけどね」
「…………実際したしね」
ルカはサクナの後頭部に手を回し口づけをする。
「キスしたらさ、エロい事したくなるから困るよな、お前裸だし」
「…………ルカって、元気だね」
「年頃の男だしな」
外はまだ夕暮れ前。
サクナとルカは日も沈まぬうちから愛し合う。
それは夜明け前まで続く────