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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第6章  ~糖度注意報~

「素直じゃないサクも可愛いけど、やっぱり本当の気持ち訊きたいな」

 熱っぽい訴えにサクナは羞恥で顔が赤くなる。
 自分でもその羞恥心の境がわからない。

 恥ずかしい事を言う時もあれば言えない時もある。

 他の女性がどうかは知らないが、つい何ヶ月か前の自分の事を考えれば、どちらかといえば素直な方だと思う。

 女性がはしたないと思ってしまう気持が少なからずあり、それにサクナが目指すのは淑女である。

 けして、淫らな女性ではない。
 でも、ルカの与えてくれる悦に慎ましくなんて出来るわけがない。


「素直な方だと思うけど」

「たまにな、まぁ、強要するつもりはないけど、素直に言ってくれたほうが嬉しい」

 と、ルカはぷっくりと主張する果実を口に含み味わうように唇と舌で刺激する。
 もうひとつの果実は大きな掌で胸を捏ねながら包み込まれてしまう。

 
 
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