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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章 ~ご主人様の甘い誘惑~

「サク、少しここでのんびりしないか?」
サクナは首を傾げルカを見た。
高台にある祭壇にて祈りをすませ、ルカのもとに行くと突然言いだした。
あたりは緑の海、木々はなくあるのは祭壇のみ。高台は足元にゆれる草で覆われていた。
「いいけど」
サクナが返事をすると。
「俺は先に帰ってる」
と、ケイルはふたりにいい踵を返し高台を後にした。
祈り姫となって三ヶ月。
いつも、祈りをすませると王宮に帰っていた。
祭壇のあるここにもヴァミンは現れる。
のんびりする場所でもない。

