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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章 ~天使の微笑みは淫らに咲く~
☆☆☆ ☆☆☆
本当はいつも言いたかった。
初めて会った日からずっと心に想い続けるのは、お前だけだから。
余裕なんてない、平然なふりをしてるだけ。
いつだってお前は俺を困らせる。
☆☆☆ ☆☆☆
グラスの半分も呑んでない、だが目の前にいる彼女は完全に酔っていた。
ほんの少し甘えてくれれば良い。
恥ずかしがる彼女の姿もそれはそれで心をうつものがあるのだが。
たまには甘えて欲しいそんなちょっとした出来心がなかったわけじゃない。
お酒には滅法強いシーボルディ家、それでも初めて呑んだら少しは陽気になるのではと酒をすすめた。
自分が居ない間、随分心配をかけてしまったようだし、サクナはその事は何も言わないし聞かない。