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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章 ~天使の微笑みは淫らに咲く~
「辛い想いをさせたなセシュルド、これからも星の為に俺を導いてくれよ」
「…………陛下が望むなら」
セシュルドはほんの少し表情を緩まし陛下の頭をガシガシと撫でた。
「子供扱いしてくれるの?」
「甘える時は甘えろ……だが、いつまでも甘ったれだと困るがな」
「…………ありがと、セシュルド」
その年、ケイルは近侍補佐として王宮に仕えた。
ルカを信用してくれたようだ。
その数ヶ月後、セシュルドは村へと帰る、シーボルディー家を重要視する陛下にケイルの風当たりは強かった。
だが、ケイルは気にもしてない。
どうやら彼は他人に興味がないようだ。
直ぐには友達のようになれなかったがいつの日かわかり逢える日が来るだろう────