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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第9章 ~夜宴は月夜の下で~
「で? もう、気持ちを打ち明けてもいいのだろ。何故本当のことを言わないのだ?」
「そんなに訊きたい?」
「ああ、お前の意志を汲んで俺はサクナを困らせたからな。理由を訊くぐらいのワガママはいいだろ」
ケイルはルカのためにサクナに初恋の相手のことを黙ってくれた。
ルカの本当の気持ちがバレたのだから、もうその事を隠す必要もない。
サクナが不安になっているにも関わらず、それを言わない理由をケイルは知りたいようだ。