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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第9章  ~夜宴は月夜の下で~


「この三ヶ月で随分嫌われたものですね」

 補佐官はルカのシャツに手を掛け脱がそうとする。

「その理由は補佐官殿が一番わかっているはずだ」

「陛下、わたしはただ抱いて欲しいだけです。貴族とも、姫様とも違う。あなたに抱かれたいだけです」

 補佐官は顕となったルカの上半身に寄り添い胸板に手をおく。

 薄いドレス生地、ローブデコルテを着た補佐官はそのデコルテを見せている。

 背中は、腰のあたりまで重なった絹の布生地からチラリと肌を覗かせる。

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