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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第9章 ~夜宴は月夜の下で~
ミモリは執務室を後にした。
そしてひとり、ワケがわからない困惑の表情を向けるサクナ。
「どういうことなのルカ」
「ごめんサク、後でちゃんと説明する。予定以上に時間がかかった。夜宴の会場に行かないと」
ルカはスタンドカラーのボタンを閉め、正装に着替える。
「会場に行きながら話そう、行こサク」
サクナは「うん」と、頷き夜宴会場へ向かう。
夕暮れ時から始まる予定だった夜宴は、時間を大幅に押し外は既に夜が訪れていた。
月光のもと、馬車に乗り込み城園に向かう。