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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

「あ……そう」
「いや? 抜いて欲しい?」
「…………ううん、嫌じゃない」
そうある事が自然みたいに、なじむ彼の尽きない欲望を呑み込む内側が熱く蕩けている。
「でも、ちょっとムズムズしてくるかも、動かしたくなる」
「ふ、やっぱりサクもエロいな」
「…………ルカに言われたくない」
恥じらいを隠すように拗ねた口調で言うも、ルカは嬉しそうに目を細めた。
「ね、ルカ。どうして今日は服を脱がさないの?」
サクナは初めて衣服を纏い情事をした。
ダルい躯に締め付けるコルセットが苦しく外して欲しくなる。
「さすがにここでサクを裸にできないよ」
「…………ルカは脱いでるのに?」
「脱いで欲しいってサクが言ったんじゃん」
言った覚えはないけど…………
でも、やっぱりルカの肌は気持ちいいから別にいいや。と、サクナはその躯により抱きつく。

