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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

「なあサク、お前は男の子と女の子どっちが欲しい?」
ゆるゆると腰を揺らしながらルカは尋ねてくる。
甘く沸き立つ感情の中サクナは考える。
望まれるのは嫡子で世継ぎの男の子。
祈り姫として女の子も求められる。
「男の子……かな」
「そうなの?」
「んぅ、兄様……って、やっぱりいい」
「あ……お前、ほんと兄様好きだなっ」
「あっ……んぅ……ふぁ」
ずしずしっと腰に振動を与えられ、痺れるような感覚が響く。奥地のへそ側、サクナの良い所を知るルカはそこに当たるようにサクナの腰を掴み動かす。
「妬いちゃうぞ?」
「妬く……っ、て、兄様だよ」
「でも、サク、ケイル格好いいとか思ってるんだろ?」
「…………まぁ……確かに」
「そういう時は嘘でも違うって言えよ」

