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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

不服そうにルカは振動を止めた。
ジクジクと疼くそこがルカを求めてしまう。
ルカが不機嫌だからなのか、それとも奥が疼くからか。即座にサクナは困ったような表情でルカを見る。
「お、こった?」
「ああ、かなり。もう、萎えた」
言葉とは裏腹にドクドクと気脈をうち一向にその気配すら感じないのだが。
しかし、目の前のルカは不貞腐れてる。
────ルカって……ヤキモチ妬くの?
ケイルと共にいてもそんな気配見せたことない、サクナは怪訝そうにルカを見る。
「サクは兄様の方が好きなんだ……」
正直、次元が違うわけで『の方』と言われでも困ってしまう。

