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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第12章 ~affection~
目が覚めるとそこは部屋の中だった。
広い部屋の中央に大きなベッド、傍らに小さな卓が置いてあり、寝るだけの部屋。
壁かけランプが部屋を灯し、大きな窓からはうっすらと青みのかかった空が見えた。
極上の羽毛で作られた肌触りの良い上掛けに包まれ、瞳を開けた先、ルカがこちらを見てクスッと微笑んでいる。
「おはよサク」
「お、はよ…………ここ、ルカの部屋?」
「そうだよ、サク全然起きないよな。安心しすぎだろ」