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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第12章 ~affection~

ルカはサクナを着替えさせながら話をする。
「兄様には敵わないな。羨ましいよ、サクにそれだけ信頼されてて」
「ルカ……?」
「ケイルには気兼ねなく甘えるし、俺もお前の兄様になりたいよ」
サクナはポカンとルカを見ていた。
どうもルカは兄に対して嫉妬のようなものをしている。気のせいかと思ったが、自分も兄様になりたいなどいうあたり気のせいでもなさそうだ。
「本当は俺もケイルみたいに頼れる男になりたい。強くて冷静で無償の愛でただサクナを護りその使命を果たす。俺もカッコつけたい、お前にそう思われたい」
何がそんなに不服なのか。
サクナには正直よくわからなかった。

