この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第13章 ~花嫁の苦悩~
ふたりは少し熱を覚ました後────
サクナはルカの後ろに座り、オイルを手にまぶしルカの肩を揉む。
「気持ちいい?」
「あぁ……やばいくらい」
ルカの広い肩、思えばこんなにルカを触ったこともない。一緒に湯浴みもいいものだとサクナは思う。
「後は? ルカどこかやって欲しいとこある?」
「…………手、そのまま伸ばして?」
「えっ、後ろから?」
言われるままに手を伸ばすと、ルカに手をぐっと引かれピタっと背中に抱きつくように合わさる。
ルカはくにくにとサクナの手のひらをマッサージしてくれた。
「あっ……」
「気持ちいいだろ」
「うん……」
合わさる躯が少しヌルッとするも、ルカの背中にもたれながら受けるマッサージは心地よかった。
「私もしてあげる、どうすればいい」
サクナは前が見えないため、手探りでルカの手を掴もうとハタハタとさせた。
がしっと、掴んだ時……
「あっ……」
と、ルカの少し驚いた声が上がる。
サクナはその声に気にもせず、ルカの手首をにゅるにゅるとさすり手のひらを掴もうとする。
────が、しかし。
それは手首にしてはやや柔らかく、されど弾力ある。何だろと、サクナはニギニギと滑る手でそれを確かめる。