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第13章 　~花嫁の苦悩~

「あ、えっ……と」

　触ってるところの顔が見たい。

　ルカの顔を見ると、恥ずかしくて言えなくなってしまう。

　サクナのお腹の前、ルカの引き締まって割れた腹部その合間に隆々とそそり立つものにサクナは無言で触れた。


　根元を掴み、親指をたてヌルヌルとさする。
　もうひとつの手は優しく頭を撫でるように手のひらで包み込む。

　サクナはチラッと顔をあげルカを見る。

「…………愉しいの？」

「うん……ルカは、気持ちいい？」

「あぁ、気持ちいいよ」

　何処かで訊いたことあるようなデジャブを感じながらも、見上げたルカは意外に冷静な顔をしていた。

　────おかしい、私は、ルカに触られたら冷静でいられなくなるのに……


　さっきまでは気持ちよさそうな声出していたのに、とサクナはジッーっとルカを見つめる。