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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第14章  ~それぞれの幸せのかたち~

「苦しい?」

「……ふぅぅ」


 サクナは小さな呻なりをあげかぶりを振る。

 苦しいというよりか……圧迫が襞に擦れほぐれてゆき、その内側と蕾の中間が躯の芯から加熱されるような熱い快感。


「苦しいほど……いいっ」


 再び火を灯され肌は汗をにじませる。
 息も乱れ、苦しいといえばそうなのだが。


「そっか……俺も気持ちいいよサク」


 安堵の表情でニコッと微笑むルカは、まるで天使の微笑みに見えた。
 こんなに淫らな事をしているのに、神秘的なルカの表情が何故かそう感じた。

 愛しさに胸がくすぐられる想いがした。
 胸が張りさけそう……でも、ルカの表情は心がホッコリと優しい熱を灯すよう。


「あっ……っんぅ」


 ルカは口づけをしながら、サクナの腿を掴み腰を暖々と沈めてくる。


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