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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章  ~愛してるって言って?~

「ほら手あげて」

「え、でも…………脱いだら裸になっちゃう、着替えあるの?」

「…………手あげて?」


 ────何で、何も言わないのよ。

 サクナは否応なしにルカの目的がわかってしまう。

 手を上げ厚手の外衣を脱がされサクナは薄手の上衣だけとなる。

 小さな躯に似つわない大きな膨らみが衣服の上からでもわかるぐらい主張していて、腰まで伸びる長い髪がその膨らみを護る様におい隠していた。


「外衣脱ぐと一気にエロくなるな」

「…………ルカ様の欲目だと思う」

「かもな、と言うか今はルカだろ?」

 
 ルカはサクナの髪をすくい顕となった耳元で甘く囁き、そのまま首筋に唇を落としてゆく。

「んっ」

 舌を這うように滑らせ項を強く吸われ、ゾクッ震え擽ったさと柔らかく熱いルカの舌がぞわわと躯をくすめさせる。

「ふぁ、っん」

 くちゅ、と水音をたて耳朶を咥えられると、それは甘い感情を引き出す。


「サクは耳がホント弱いな」

「……っん、や、耳元で……んん」

 形良い唇からクスクスと笑いながら耳の傍で囁かれ、サクナはくすぐったさに声を震わしながら身をよじる。

 
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