この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章 ~愛してるって言って?~
サクナはルカの足の間に挟まれ彼とは背を向ける格好となる。ルカはそのまま後ろから手を伸ばしサクナの外衣を持ちあげた。
「ぬ、脱ぐの?」
「脱がなきゃ消毒出来ないだろ?」
「別に裸で抱き合ったわけじゃ…………」
「そんなの当たり前だ。この服を消毒する、レオの匂いついてんの嫌だから」
サクナは、ん? と思う。
「執事長の匂い?」
「ん? サクは匂わない?」
「うん、特に」
「そっか、でも、やっぱり俺が匂うから嫌だ」
ルカの方が匂いを嗅ぐ能力が高いようだ、女性より男性のほうが強いのは確かである。
ルカは離れた場所に居てもサクナの居場所がわかる。まさにケモノだった。