この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第16章  誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (後編)


「ロータス様、姫様。御機嫌よう」

 ロータスと話していると、声をかけてきたのはマリーだった。相変わらず、貴族の令嬢を共のように連れての登場。

「……誰だっけ?」

「お忘れですか? マリー・ブラットです」


 マリーは、サクナが見たことのない笑顔で挨拶をした。淑女らしくドレスの裾を少しあげ会釈をする。

「……ああ、ブラット伯爵の……」

「ふふ、今度はお忘れなさらないで下さいね」

 まるで別人。
 女ってこわい……

「ロータス様、宜しければ踊って頂けませんか?」

「勿論、レディの誘いを断るわけにはいかない」

 ロータスは、マリーの手を取りサクナの方を見た。

「サクナ姫、それじゃ。また後でな」

 サクナはロータスの背中を見ながら、処世術の大切さを思い知らされた。


/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ