この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第16章  誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (後編)

「私は構いませんが……」

 と、サクナは令嬢のふたりを見る。

 令嬢たちは少し困ったような表情をしていた。
 ヴィストーターがいると都合でも悪いのだろうか、彼女たちには悪いと思いつつも、どうしても疑いの目で見てしまう。

「あ……ヴィストーター様がお誘いになるのでしたらわたし達は……」

「遠慮なさらなくても、麗しきお嬢様方と見る庭はより美しくなる」

 ヴィストーターは令嬢たちに、恥ずかしげもなく言う。訊いてるこちらが恥ずかしくなる。
 サクナは冷ややかな眼で見るも令嬢たちは顔を赤らげより困惑した表情に変わる。

「…………姫様が気になりますか? それでは三人で庭を見に行きましょう。邪魔な姫様がいなければいい事も出来ますからね」

 屈託のない笑顔でヴィストーターは令嬢たちに微笑みかける。ついには令嬢たちもほぅーっとヴィストーターを見つめだす。

 決まった相手のいない令嬢なら、そうなってしまうのも仕方ない。

 ヴィストーターは令嬢の間に入りふたりの腰に手を回す。その所作はなれたものだった。

/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ