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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章  ~愛してるって言って?~


「サク、声訊かせて? 甘い声訊きたいな」

 ルカはサクナの手を奪い自身の手をサクナの口に当てた。ルカは中指を口腔に入れ指を掻き回した。

「んっ、あぁ、ふぁ、っぐ」

 サクナは指を咥え息を呑み、また、口を開く。

 ルカの指を噛む訳にいかず、その悪戯に動く指にサクナは悶える。

「はぁぅ、んっぐ」

「熱いなサクの口、なあサク、キスしたくない?」

「ふぅうん、うぅ」

 応えたくとも口は動かせず、かといって頷くとルカの指を噛みそうでどうにもならない状況、サクナはグッとルカの腕を掴んだ。

「サク、指舐めて?」

「ひゃめりゅにょ」

「…………うん、舐めて」

 ルカは指を止め、サクナの舌に触れた。

 サクナはチロチロとルカの指を舐める。

 途中息を呑むも口を閉じれなく唇でルカの指を咥え、喉を鳴らしながら指をまた舐める。

「んっぐ……っん、はぁぅ」

 その行為がとても卑猥な気がするもそれが逆にサクナの官能な気持ちを呼び覚ます。

 ルカの指が美味しいものに感じる。

 だけど、よりサクナはルカと口づけを交わしたくなる。

 交り合うルカの甘い香りが恋しいもっと味わいたい。熱い舌を絡めあいたい。

 
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