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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章 ~愛してるって言って?~
ルカは指を抜き、サクナの鎖骨に腕を下ろしともに後ろに倒れた。そのままサクナを組み敷きジッと見つめながらサクナの口に入れた指を舌で舐める。
「甘くて旨い」
サクナはその時初めて知る。
ルカの蒼い双眼が炎を宿していた。蒼いのに炎を感じるのはおかしいのだが、それしか当てはまらないほど熱くケモノのよう。
ゾクッとサクナは胸を高鳴らせる。
いつからそんな目で見ていたのか、サクナの知る優しく包容力のあるルカではなかった。まるで知らない人のようでサクナは戦慄する。
ドクンドクンと躯が熱くなる。
御身体がざわめく。ヴァミンに反応するかのように星剣を取り出せと躯がざわめく。
「んっんん」
ルカは炎を宿し熱い口づけをする。情熱的な躰が焼ける思いに御身体が反応する…………
────ち、違う、これは…………
御身体がルカを求めている。取り出せでは無く、身体の一部になりたがっている。そんな感覚知ってるわけでもなく、知識があるわけでもない。
サクナはギュッとルカを抱きしめ衣服を握りしめる。
下腹部が焼けるように熱い、その奥からジュワジュワと何が溢れる気がする。