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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第17章 ~久しぶりの再開、そして~
「サク……それでも王たちが危害を加えるとわかったら平和的交渉なんてするつもりない」
それが、陛下のだした答えだった。
チカラあるものが、そのチカラで人を苦しめる事は愚かでしかない。
だからこそ、リキマシア国は護りに徹する。
無意味な争いを避ける為に。
「そうならなければ一番いいのだけど」
「ああ、王たちもそんなこと望んでるわけじゃないからな」
望まない戦い、それはチカラを失った者により引き起こされた。
そうさせてしまったのは術者たちだった────