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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第19章 ~歪んだ愛慕、愛執は星を狂わす~
「国のために星のエネルギーは必要です。しかし、それをよく思っていない団体が内乱を起こしました」
自然保護団体、星を守るために必要以上にエネルギーを吸いとるコスモ国に反乱を起こした。
星を護る使命の強いリキマシア国にとって、自然保護団体の反乱は当然の行為と捉えられている。
コスモ国は、星を護る為ではなく、星を奪うためにエネルギーを吸い取っているからだ。
「陛下……コスモ国にとって、自然保護団体は一部の過激派なのです。その多くは、むしろ困っています。わたしは……スオウ様の為に何とかしてあげたくて……」
コスモ国の技術により快適な暮らしを得た人々にとって、星のエネルギーは手放せない。
コスモ国は、その多くの人々の生活を手助けしていることは事実、自然保護団体もそれはわかっている。
だが、星のために戦う。
豊かな大地を未来に残すために。
両者の言い分は水掛け論、話し合いは決裂、ついには反乱が起きてしまう。