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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第19章 ~歪んだ愛慕、愛執は星を狂わす~
「どんなに無関係であったとしても、肉親であるナーシサス公爵もその罪を免れない」
国境を護る大事な要。
その娘が、コスモ国と繋がっていた。
だからこそ、ミモリは自由にコスモ国へ行けたのだろう。
どんな娘だとしても、親というものは情がある。
サクナは優しいミモリの母を思い出し到堪れなくなる。その時にでも考え直せば、彼女は無償の愛をくれる家族をも裏切ったのだ。
「お前に、この国を今後立ち入る事を禁じる」