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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第20章 ~過去から未来へ~
「なあ、サク。覚えてる? 俺がサクに言った言葉『お前を一生護る』って」
サクナが祈り姫となり王宮に仕えた日。
まだ、肌寒い春だった。
王宮の森にて、ルカが言った言葉。
「俺は、祈り姫を護るのが使命だから」
祈り姫であるサクナをルカは必要とした。
護るべき古代の血筋、その為にルカはサクナに求婚した。一番近くで護るために。
「サク……お前は運命の出会いってあると思う?」
突然の質問にサクナは目をパチクリとさせる。