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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第20章 ~過去から未来へ~

「自分の幸せを護るために、誰かを不幸にしてしまう。それなのに、幸せを願ってもいいのか……」
たとえ、自分たちの正義であっても、争いにどっちらかだけが悪いとは行かない。
星を護るためと言えば聞こえはいいが、今や多くの人達がそれを必要としている。
少なくとも、コスモ国民にとって今の生活が崩れることは不幸と言えよう。
「でも……このままじゃ、その生活さえも崩れさってしまうかも知れないよ」
「ああ、何が正しいのか正直わからないんだ」
ぐるぐる、答えのでない迷宮。
それでも、誰かがやらなくちゃならない。
自然保護団体はその意志を持った者たちの集まり。コスモ国民にでありながら、星の為に戦っている。

